その中で、「歩いて登れるエスカレーターがいい」という意見が出てきた。
片側に行列する習慣があるのならもう片側を安全に歩いて上がれるのがいいということらしい。
私としてはこれまでの知識の中でエスカレーターを歩いて登るのは危ないだろうということでツイートしたが、なかなか噛み合わず話題を終了させることに。
登ってくる人とぶつかったり、バランスを崩す人が出てくるといくら自分が配慮したり気をつけてもどうしようもないなというのは感じていたのだが。
ともあれ、改めて調べてみた。
エスカレーター - Wikipedia
・・・やはり「日本国内におけるエスカレーターの安全基準は、ステップ上に立ち止まって利用することを前提とされている」とある。そして輸送効率の低下や部品の摩耗など、片側だけに列を作って乗ると不都合なことは多いらしい。
あと大切な事を忘れていたが、エスカレーターは手すりにつかまるのがデフォルトである。
歩いて登って行こうとする人は手すりをつかむわけにはいかないわけで。
大学院の時の建築計画や防災の授業で、群衆が流動する場というものの怖さを教わっていた。
さらに、国内でも早くから名古屋の地下鉄が歩行禁止の呼びかけをしていたことも知っていた。
おそらく、事業者は事故自体とその後の補償や訴訟リスクを恐れて周知している部分はあるのだろう。
過去の事例で将棋倒しで何十人もが無くなったりするというのを見ると、非常口や階段、エスカレーターの設計てのは重要なのだとも再認識するものであり。
戦後の事件事故録など見ると歌謡ショーで将棋倒し事故などというのは頻発している。
現代であっても、多数の人々がいるエスカレーターや階段で転落事故が起こったりしたらかなり恐ろしい。
これまでの多くの事故や犠牲から学んで、現在の学問としての建築計画やエスカレーターの規格にいろいろなものが生かされている。
そして今の社会がすでに多くの配慮や安全設計が織り込まれているのと、混み合ってきたときには的確なタイミングでの管理がなされている。
現代であまり大規模な事故が起きていないのはこれらの理由もあるのだろう。
立ち止まって乗るようにとの指示もよく理解できるところあるのだ。
片側空けの問題も、ピーク時の客数が続かなければ勿論輸送量は少ないわけで、あれは習慣というよりも結果的に一段に複数の人が乗らなくてもいいがゆえの産物と推測する。
まあ片側空けについては話題がずれるのでこれ以上は触れぬ。
ともあれエスカレーターで輸送量と安全性の両方を確保するには、歩いて登らず普通に乗るのがいちばんなのだろう。
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