12日のワールドビジネスサテライトで街歩きが特集に。
街歩きの研究や開発をしている一人として、WBSがどう扱うものか楽しみにしていた。
番組ではまず阪急交通社が販売している東京の下町のまち歩きツアーについて紹介。
阪急交通社「時遊人」
現地集合現地解散で、最少催行人数が5名からとなりバスツアーよりも低コストで薄利多売を狙うと。
映像で出ていたのは浅草や合羽橋商店街といった、ある意味定番の下町ツアー。
次に、八戸観光コンベンション協会がまちなか観光の一環で街歩きを導入した事例。
文学者の資料館や街並みをめぐるルートだが開始直後で試行錯誤の感。
番組全体としては街歩きを新しい観光のひとつとして紹介していた。
街歩きを研究の一環で見ているものとしては、産業に関わるという意味でももっといろんな可能性があるだけにちと残念だったなというところ。
勿論久々の街ものブームでもありその点では有り難い限りでもあるのだが・・・。
番組では街歩き本なども紹介していたが、幾つかの指摘が新鮮だった。
我々が常識と思っていることもまだまだ一般の人々には新しいものとして受け止められているのだなと再認識した次第。
学習型の観光がもてはやされるのも分かる気がする。
番組の中では、八戸での試行錯誤の様子が印象的。
情報紹介から、ツアーを売る方向への変化として扱われており、協会が実際に旅行代理店の資格をとったという。
案内に右往左往する職員さんの様子を見ていると他人とは思えない様子もあり。
拝見していて、もうちょっと助言してあげるともっとうまくいくのになぁとも多々感じる。
街歩きのルート設定というのは参加者の方が思うよりもかなり難易度は高い。
あの辺りは我々でお手伝いができるのかな・・・とも思うところ。
八戸に限らず、地方都市というのは街歩きは結構合っている。
学会や我々の授業でのワークショップのスキルを、必要なところにはうまく使ってもらえるようになるといいのだが。
今年は建築学会の方でも「東京ウォッチング」関係の活動を拡充してゆく予定。
まだ固まってないので詳細は記さぬが、これまでの活動をまとめて紹介する場を持ちたく思っている。
そして、お声掛けいただければ地方にもどんどん出向いて街を歩く魅力と価値の話はしてゆきたい。
街は歩いても歩いても、決して使い減るわけではない。
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