2011年1月29日土曜日

多治見のカフェに寄り、街中を歩く

28日、多治見「き」業展参加のため多治見市へ。
岐阜県では東濃と呼ばれる地方で、陶磁器の生産で有名。
セラミックパークMINOという、少々駅からは遠い会場。
磯崎新設計の複合施設だが立地以外はすぐれもの。
市や商工会議所の関係者などによるテープカット。
東濃というのは企業や公的機関の関係が岐阜市のまわりとは少々違っていて面白い。
右端にいる怪しい着ぐるみは、多治見市のゆるきゃら「うながっぱ」。

会場ではいろんな企業の展示が。
東濃のいいところは、多治見とか土岐とか瑞浪という地域エゴが大きくない所。
あまり自治体の枠を意識せずに周辺からも出展があるのはいい。

 

地元の高校の出展があり、高校生も会場に多数。
こういう産業振興の催しであっても、若い人の姿が会場にあるのはいいことだと思う。
産業振興と教育を区分けているのは大人の先入観でしかない。


このセラミックパークMINOもご多分に漏れず存廃の議論がある。
多極分散型という県の事情もあるのだが、県庁だけが悪かったとは言い切れまい。
県の粗相は県民の責任も大きいということはどこかに忘れ去られているようでもある。
これは中にある売店で、結構なお値段がする陶磁器やグッズを購入できる。
てこ入れが必要なのは明らかではあるが・・・。


会場でお会いしたTMOの方と立ち話。
その中で多治見の商店街にカフェを開いているということで、視察終了後にそちらへ移動。
多治見の街中も歩いていて気分のいいところがある。
ここも古い街である。
歩いて見るといろいろなものが見えてくる。以下なかせ商店街の様子を数枚。




紹介されたカフェに到着、「カフェ温土」。
空き店舗の開発という目的があるらしく、周囲でも数店のショップなどを展開。
ランチ時だったので鶏つくねのハンバーグをいただいてみるが大変美味。
客の入りもまずまずで、うまく回っていることを感じさせる。
TMOの事業というのはお題目優先でうまくいっていないところも結構ある。
その中で、地に足のついた事業をやっているのだろうと見える。




一部には、地域振興で安易にカフェを開いたりすることを戒める声もあると聞く。
私はその意見には真っ向から反論したい。
街中で多様な人々が集える場所を作ることは大切なこと。
カフェの採算が合うのであれば、さらにこういう場所を設けてゆく必要があるだろう。
世は、今各地で盛りの議論や政策作りに参加できる人々ばかりでもない。
まずは足を運んでもらえること、街に出てきてもらえることが必要なのだが。

残りの商店街も歩いてみる。
確かに古い建物が多いし閉まっているもの多数。
でもこれが私には潜在的な可能性にも見える。
ああいうTMOの活動はもっと応援してゆくと、面白いことができるだろう。



0 件のコメント: