2011年12月28日水曜日

来年度のことなど、ご報告


11月より、勤務する仕事場について新聞各紙での報道などあり、一部ご心配やご質問をいただくようになってまいりましたので、ここで現状を報告させていただきます。

現在の勤め先である早稲田大学WABOT-HOUSE研究所は、プロジェクト期間満了に伴い今年度末で活動が終了します。
早稲田大学では岐阜を中心とした中部圏にて現研究所の活動を引き継ぐ新組織の設置を準備しておりますが、私を含む現研究所の専任の研究員は全員が契約任期満了ということで3月末で退職いたします。
私自身は早稲田大学との1年契約を繰り返してきましたので、これは既定路線とも言えます。

そして、私ですが来年度より栃木県小山市にある白鴎大学に勤めることになりました。
都市の経営の観点からベンチャー論やNPO論、さらにメディアや表現に関わる分野を担当する予定で、これまで岐阜で進めてきた「ロボット・先端技術による地域産業振興」からより広く都市論、地域資源や地域振興についての研究を進めてまいります。
新居についても小山市に置く旨準備中で、遅くとも3月には栃木県へ転居することになりそうです。

とりあえずは上記の通りで、地元での関係の皆様には年明けからご説明に上がりたいと考えております。
中部圏での新組織にも外部からですが関わってゆく予定で、現研究所で進めてきた幾つかのプロジェクトはそこで継続してお手伝いをしてまいります。
現研究所活動終了の報道に際して、岐阜の地元の多くの方にご心配いただき、また様々な支援のお誘いを頂いたことには大変感謝しております。

年度内は現在の業務を研究所にて行なってまいりますので、これまで通りお付き合いを頂きたく、どうぞよろしくお願いいたします。

以上です。

2011年12月5日月曜日

糖質制限による減量を始めて1年になる

この12月で「糖質制限」なる食事法を始めて丸一年になるのでここでまとめてみる。

2010年の秋に検診結果見つつ医者と話す中で、現在はまだ正常値だが血糖値が上がる傾向があるので注意したほうがいい、何よりそろそろ体重を落としたほうがいいのではという指摘を受ける。
思えば酒こそあまり飲まぬものの、食生活はめちゃくちゃ、睡眠不足で、運動らしきものは街歩きだけという始末。
体重も自己最高を記録する状態で、40になる前には何とかしなければという思いはあり。
ただジムに通えるわけでなし、厳密なカロリーコントロールも会食や外食の多い身としては難しい。

・・・という中で、「糖質制限」という考え方を知る。
元々はアメリカの糖尿病治療の指針として、食事のカロリーコントロールではなく、食事中の糖質摂取量を制限するというものがあり、それが結果として減量につながるというものであり。
日本では、京都においでのお医者様がここ最近「糖質制限」をパワフルに広めておいでだったのをネットで見た次第。
糖質というのはお砂糖やデンプン・炭水化物などの総称で、最終的にブドウ糖になるものを指しており、広い意味では食物繊維などもふくまれるようだが、この場合は省く。
要は、血糖値を上げないようにするには、血糖値を上げるもの自体を摂取しなければいいという考え方。
実はお医者さんの中には猛烈にこれに反対する人もおいでで、あくまで実行は自己判断ということは記させてもらう。
日本の食卓で考えると、白飯などの穀物、ラーメンやうどん、そば、パスタなどの麺類一般、さらに人参やかぼちゃなどの一部の野菜は糖質を多く含んでおり、そこを減らす≒食べないよう選べばいい、ということであり。
一般的に考えると、主食の摂取量を減らせば自動的に糖質は制限できるということ。
そして、お菓子、ケーキやソフトドリンクでお砂糖などを含むものを摂らない。
元来の紅茶党としては、カフェでのケーキやチョコレートを断念することになり、これはなかなかつらいもの。
しかし、糖質制限では夕食の糖質を減らすライトなものから、生活の全てで出来る限りの糖質を減らすヘビーなものまであり、自分の状況を考えると差し迫ったものを感じ、一念発起し全ての糖質を制限する方向に進む決断をした。

思えば、我々の生活の中にはあまりに多くの糖質を含む食品が存在している。
ラーメンもお寿司も(寿司は白飯とともに寿司酢が多くの砂糖を使う)、ケーキやクッキーもNG。
果物も、バナナなど糖質の高いものがあり避けねばならぬとともに、その他の果物で低いものも量を減らすのがいいということになっている。
ただ、この糖質制限の面白いところは、糖質を含まない食品については全く問題なく摂取して良いことにある。
例えば、野菜一般は勿論だが、肉や魚、卵、乳製品といったたんぱく質、脂分は他の病気などがなければ自由に摂取して構わなく、よって焼肉もチーズも、お刺身も問題なし。
分厚いステーキも、塩コショウでの味付けであれば糖質はほぼゼロである。
さらに、意外なのは調味料としては高カロリーのマヨネーズがOKということであり(卵と油!)。
むしろローカロリーのドレッシングなどに案外糖質が含まれていたりする。
確認をしてみると、最近ではスーパーの食品にも物によっては箱に100gあたりの糖質量が記載されていたりするので、重宝であり。

とは言え、糖質制限開始初期には大変違和感に悩まされることになる。
普通に食事して、ご飯はいらないとすると何かでの埋め合わせが必要になる。
初期に考えた末に手を出したのが、ゆでピーナッツであり。
ナッツ類は物によって糖質が多いものと少ないものがあるのだが、ピーナッツは糖質の少ない代表。
さらにそれを茹でてあるので「かさ」が増えて、腹の足しになる。
お腹が空いたら、手のひらにゆでピーナッツを乗せてもぐもぐとやる、そんな習慣がついた。
その後には、冷蔵庫にチーズを常備するようになる。
食事の横にチーズを置いておき、具合によってはそちらにも手を伸ばす。
糖質制限関係の書物などを見ると、糖質制限をする場合にたんぱく質などの増量が指摘されている。
要は、予想以上に体重が落ちてしまうということであった。

私の場合、最初からヘビーな糖質制限をした結果、1ヶ月ですとんと4kgほど体重が減った。
最初の数日慣れてしまうとあとは惰性と言うか習慣にするだけなので思っていたほどの違和感はなく、何より主食を抜くだけという生活は進めやすい。
外食の場合でも、定食のご飯抜きで、唐揚げやお刺身の小鉢をひとつ追加するという具合で切り抜けられる。
また行く先々での外食の場合に、ビュッフェ形式で自由に料理が選べる店を提案するようになった。
お客さんはピラフやらサンドイッチやらお選びだが、こちらはサラダ山盛りにステーキに魚料理に、という形で糖質制限を継続できるのは大きい。
ヘルシーに思えるが糖質の多い食事群と、糖質制限の実行の様子というのは、お皿の上の見た目に随分とギャップがあるのが、今では一種の快感ですらある。

そうして今年の3月頃までには15kgほどの減量に成功。
人生で減量をするという機会もなかったもので、少々あっけないとともに、体調の良さにも気づく。
体重が減る物理的な効果ももちろんあるが、おそらく血糖値が上がらないようになったのだろう、食後の眠気というものが殆どなくなった。
食事をすると眠くなる、というのはどうも当たり前のものと考えていたが、そうではないのかも知れないという思いが強くなり。
私の家計は母方を中心に糖尿病が多く、あまり不思議に思ってこなかったところがあったのかも知れない。
震災の時にも、いろいろ気をつけながらも糖質制限の食生活は継続し、夏前には20kg減量を達成。

その後、少し体調を整えつつ、生活の質を考えながら場合によっては食事の中で糖質を摂ることも再開しつつ、徐々に現在の体重と生活習慣を維持するようにし、僅かずつ減量することを続けた。
例えばカレーライスというのも糖質制限には最上位の禁忌(ご飯に小麦粉たっぷりのカレールー!)でもあるのだが、やはりたまには口にしたいもの。
そこで、ココ壱番屋などで、御飯の量をできる限り減らしてもらい、唐揚げやシーフードなどのトッピングで量を調整していただくなどの工夫をするようにして、食べるようにした。
クッキーにしても、カフェに行ったら一口二口くらいは食べてみたいわけであり。

ただ、これまでのように野放図に飲み食いしていたら全てが元の木阿弥。
基本線は摂取する糖質量をできるだけ減らすということは変わらない。
そして、自分がどうもこれまで、生きる上で不必要なものを無意識に口にしていたのではないかという思いがある。
生きる上で食べるというのは必須の行為。
そこに、僅かながら自分がきちんと考えながら関わるようになったのかなというのが、糖質制限を始めてみての自分の感想。

現在は1年経って、25kg減というところまで到達。
元々の体重がありすぎたわけでまだまだ平均的な体重には距離があり。
なので、もう少しこの食生活を続けて、少しずつだが体重を減らす方向でゆきたいと考えている。
注意点は、内臓に疾患があったりする人にはお医者の指示が必要ということ。
あとは、血糖値の薬を飲んでいる人は低血糖の可能性もあるのでその辺りは自己判断で始めないこと、というのがあるよう。
ネット上でも「糖質制限」で検索すると少なからぬ方が開始しているので、そちらも参考にしていただきたく。
すべての方への効果はわかりませんが、血糖値を下げる方向での減量、ダイエットをお考えの方にはいい方法だと感じています。

以下に、参考にしたWebと本を記しておきます。

ドクター江部の糖尿病徒然日記
http://koujiebe.blog95.fc2.com/

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ」(江部康二著、東洋経済新報社)