2011年8月15日月曜日

身近にありますか、給水スポット

お暑うございます。
岐阜もこのところ毎日のように猛暑日となり、ひどい暑さが続いています。
お空がもう夏っ!という感じを主張しています。
画像は岐阜駅と駅前の超高層ビル。



そんな中、少し涼しいネタを。
JR岐阜駅の改札を出た2階のデッキ部分に、こんなものが設置されています。








「岐阜のおいしい水」と幟が立って看板が設置されています。
ここ、岐阜市の水道水が提供されているのです。
ただ水道水といってがっくりされませぬよう。
岐阜市の水道水は、長良川の伏流水を使ったものです(地域によって井戸からのものもあります)。
長良川の水自体が元々綺麗なもので、最低限の処理で水道水として供給されています。
この水道水、大変美味しゅうございます。

ここ数年の夏の暑さ、さらに今年の節電の流れもあって、街中のこういう給水スポットは大変ありがたいもの。
でも他の自治体ではあまりこういう形での給水スポットのPRは聞かないものです。
自販機や店頭でペットボトルの飲料を販売するのもいいですが、安全に安価に飲料水が確保できるのであれば、そのメリットを存分に活かすのも手だろうと思います。
熱射病の回避のために、街中にあるこういう給水スポットの情報を自治体や市民が取りまとめるのもいいかも知れませんね。
私はマイボトルに氷とお茶を詰めて歩いているので、飲料を飲み干すとここでボトルに水を追加したりという使い方もしています。

そしてここの脇にはもう一つ水がらみのポイントが。







愛知万博で有名になったミストの噴霧器が屋根に設置されています。
元々が汗かきなもので、この程度のミストでは焼け石に水状態ですが、爽快感は確かに得られるのではないでしょうか。

暑さにうなるばかりではいけませんで、どうそこを乗り切るかも大切。
お役所もちょっとの遊び心で、酷暑も楽しみに転換できるかも知れません。
そこに、安全と安心も加味して考えて見た、いい企画だと思います。

2011年8月7日日曜日

エクセルシオールカフェの「抹茶ソーダ」をいただいてみる

今日の暑い日曜の午後、熱風を避けて涼みに岐阜駅の中にあるエクセルシオールカフェに逃げ込む様に入りました。アイスティをいただき極楽気分でくつろいでいると、Twitterを見ると面白いツイートが。

@daichi さん「ドトールの新製品、「リモティハニー」(レモン+緑茶+はちみつ)が激しくマズい。レモンと緑茶の苦味の嫌な部分とはちみつの甘ったるさが足を引っ張りあって、1+1+1=0になっとる。」(正式には「レモティハニー」)

・・・そうそう、チェーン系のお店でも時々へんちくりんな商品を出すことがあるよねぇと頷きつつ、壁にふと目をやると、ポスターに、

「NEW 抹茶ソーダ」

の文字が。

これはひとつ「人柱」にならねばいけないなぁということで、注文。450円。
この時に、エクセルシオールカフェがドトール系列ということはふっと脳裏をよぎったのだけど、取り敢えず考えないことにして次へ。




見た目は爽やかそうな感じで、ペリエの小瓶と、グラスには抹茶シロップと思しき物体が。ミニパンフもついて来て、ペリエをなみなみ注いでかき混ぜるのだとか。この時点で若干の負け戦感を持つ。




小瓶ゆえこのサイズのグラスに一杯入る程度の量。
先にシロップが入っているので炭酸水入れても下に溜まっている形で混ざらないので、ストロー使って何度もかき混ぜるがなかなか混ざらない・・・。
まあ飲み物だしまずは適当にいただいてみようと思いひと口。

うむ・・・思っていたほど美味しくない。炭酸水で割りつつも抹茶シロップの甘みがくどい。もう少し飲み進めるも、氷ぎっしりにシロップの入ったグラスにペリエ入れてもかき混ぜるのに難儀。
これは、抹茶成分とシロップ分けて甘味無しで出して、客の好みでシロップを投入してもらえば良かったんじゃないかと。

で、結局半分ほど残して店を後にすることに。私はちと苦手な味。

帰宅後、ふと思いつきTwitterで「抹茶ソーダ」を検索すると、全国で味わった人の評価がずらりと並ぶが正直見事に真っ二つなのに苦笑してしまう。おそらくエクセルシオールの本部では、ある程度この状況を確信犯的に理解して商品化したのだろうと。

またある人が「夏場に固定ファン得られそうな予感。やっぱ万人にうけるよりこれくらい尖ってる商品の方がいい!」というツイートをしていたのが印象的。
鉄板の定番商品も大事だけれども、こういう好き嫌いのはっきり分かれるものもラインナップには必要なのでしょう。
多分私は次はまた紅茶に戻るだろうけれどね。

2011年8月6日土曜日

ノマドワーカー向けの新しいカフェ、原宿の「THE TERMINAL」に行って来ました

東京での仕事が早く終わったので、話題になっていたカフェ「THE TERMINAL」へ行って来ました。ノマドワーカー向けのサービスが充実しているというのが売りで、立地も原宿のど真ん中ということで、どういうところか見て見たいというところもありました。

JR原宿駅から竹下通りを抜けて明治通りを渡り左斜め前に進んだところに、カフェの入ったビルが有ります。今日はオープニングということで、ポスターが貼って有りました。





階段を登って3階のお店に入ると、オシャレなカフェが。
中ではまず会員登録を促され、iPadを手渡されます。24時間使えるネットカフェという側面があるので、マンガ喫茶と同様に身分証が必要ということの様です。
名前だの住所だのいろいろ登録してiPad返却すると、数分で会員カードを手渡されます。私は日頃使ってるので問題なかったですが、iPadに不慣れな人は結構登録に難儀していた様子。店員さんが入力は手伝ってくれるようなので問題は無いでしょう。会員登録は150円。





席に座ると、インテリアの独特さに気がつきます。
詳しくは公式Webを見ていただくといいのですが、デザイナー渾身の作ということのようです。高級な作りということではないですが、やりたいことは十分に伝わって来ます。
店内はお客は今日は男性が多めでしたが、女性も結構おいで。





自分のiPadをカバンから出してみると、無線LANがお店の名前らしきオープンなものを拾うので勝手に接続。この辺りは店側からの説明は特段無し。まあある程度「分かっている」人を客層として考えているんでしょう。
ドリンクはコールド系だとコカコーラのディスペンサーが置いて有りカルピスや爽健美茶なども飲み放題。ホットはコーヒーのみなのが紅茶党的にはちと残念。





初日ということで混雑も予想していた割りには店内はお客は少なめ。椅子が座りにくそうという評判も有りましたが、壁際にはクッションの置かれた長いソファ席があり最初はそちらに陣取り、途中から上の画像のソファ席へ。これは座りごごちは大変良かったものの、このセットは一組のみ。争奪戦は避けられぬかも知れません。
むしろ窓際の日当たりのいい席も天気のいい時などは気持ちいいかもと思いつつ見ていました。





テーブル上やソファ席の足元などには電源がこれでもかという程に配置されていました。数えはしませんでしたが、席数分のコンセントがあるのではないでしょうか。限られた電源を奪い合う心配はなさそうです。

プリンタ&コピーでRICOHの複合機が設置してあったり、カウンター後ろにはミーティングスペースが二箇所設けられてあったりと、確かにノマドワーカー向けのサービスも充実。確認すると、会議で使うには電話で空きを確認すればOKだけど、参加者は全員会員登録は必要とのこと。まあ150円ですから痛くはないですが、長い会議はしなくなりそうです。

そして、1時間ほど滞在してお会計。
30分190円ということで、530円払ってお店を後にしました。3時間や5時間のお得なコースもありました。

感想としては、仕事で使うには十分快適な場所と思いました。マンガ喫茶のような少々重苦しい感じはなく、お客も皆淡々と作業をこなしている風で、こういう雰囲気が嫌いじゃないひとにはオススメ出来そうです。
ただお店が狙ってるように、会員相互の交流などがあそこで起こるようになるにはひとつふたつ仕掛けが必要かなとも感じた次第。そこはメールでの情報提供などあるようなのでそこに期待したいところです。

お店のWebは以下の通り。
http://theterminal.jp/index.html

2011年8月4日木曜日

8月23日(火) 、街歩きパネルディスカッションを早稲田大学大隈講堂大講堂にて開催

8月23日(火) 、早稲田大学大隈講堂大講堂にて以下のパネルディスカッションを開催します。
画家で日本芸術院会員の藪野健先生(早稲田大学)、雑誌「新建築」の元編集長の中谷正人先生(千葉大学)、新進気鋭の建築家で建築・都市問題についてアクティブに発信する藤村龍至先生(東洋大学)にご登壇をいただき、不肖私、小笠原伸(早稲田大学)が企画、司会を行います。

なおこのパネルディスカッションは日本建築学会大会のものですが、どなたでも申し込み不要で当日に一般参加可能です。街歩きや都市空間、ワークショップなどにご関心ある多くの方の参加をお待ちしています。

===============================

パネルディスカッション
街を歩くことから始まる、
建築・都市の読み解きと未来への構想

日時:2011年8月23日(火)9:15~11:45

近年テレビや新聞雑誌などでの街歩き人気が高まるなか、元来都市を徘徊し町並みを見つめ人々の生活を注視してきた建築分野の人々が街を歩く状況はどうなっているのだろうか。日本建築学会では「東京ウォッチング」を初めとした多くの街歩きに関するワークショップを長年企画運営してきたが、ここで一度その確認を行う必要を感じている。

このパネルディスカッションでは都市というフィールドに出てそれぞれの分野で活躍する街歩きの達人が異なる立場からの街歩きへのメッセージを会場の皆さんへ発信し、街歩きの可能性とその未来について意見を交わしてゆく。

建築家、画家、編集者、都市論の研究者という複数の円環が都市の現場で複雑に重なり合うことで、街歩きの魅力やその隠れた意味について刺激し参加の皆さんの中での新たな都市観を創出するとともに、街歩きや建築・都市の読み解きの重要性について知らせその生産的行為の価値についても広めてゆきたいと考えている。特に建築を学ぶ学生へ向けては、作る行為以前の見つめ思考する場としてのフィールドワークの意味について考えてもらう場としたい。

そして単に建築学分野にこの成果を回収するだけでなく、この流れを社会へ開く形での「街歩き学徒」や「街歩きを楽しむ人々」の集結の機会にしたいと願っており、日本建築学会大会への参加者のみならず、都市を歩き見つめることに関心ある多くの一般市民の皆さんの来場を歓迎する。

司会 小笠原伸(早稲田大学)
記録 田中元子(mosaki)

1.主旨説明 小笠原伸(早稲田大学)

2.主題解説
(1)画家の観点からみる都市・建築の姿 藪野 健(早稲田大学)
(2)建築を学ぶ学生への建築の見方を考える 中谷正人(千葉大学) 
(3)建築家の観点からみる街歩き 藤村龍至(東洋大学)
3.討論
4.まとめ

===============================

その他の学会大会での研究集会やパネルディスカッションは以下に掲載されています。

2011年7月8日金曜日

自治体向けのご提案 〜節電からオフピークへ〜

節電ネタをこのところ扱っているうちに、いろいろ情報が集まって来ました。そして世の中が節電で右往左往しているところもあるので、「ひとり電通」ならぬ「ひとりシンクタンク」で自治体さん向けにオフピークの要点をまとめてみました。
大した内容ではありませんが各地の自治体さんや企業、団体さんでもし必要があれば使ってください。
仕組みとか環境に手を入れるところはいろいろやり方はあるので、分からなければお声掛けください。
正直、あまり上手いやり方をしていないところは結構多いです。

そして、本当に使ったところあれば一声掛けてくれると末端研究者としては有難い限りです(笑)。
余計なことを言えば、この機会はいろいろ「変わる」チャンスでもあります。

===========================
自治体向けのご提案 〜節電からオフピークへ〜


1.節電とオフピークとの違いを理解する

まず各電力会社が地域社会へ求めている節電の意味を的確に把握すること。
電力需要のピークになる時間帯の消費量を下げることが一番の目的。これを「オフピーク」と呼ぶ。今回必要なのはこのオフピークへの取組み。
全国的には平日の午後、13時から16時までが重要と言われるが、曜日や時間は電力会社ごとにやや異なる。中部電力管内は月~水の13時~16時まで。
むやみな節電、特に深夜や早朝の節電は電気料金のカットを目指す以上の社会的な効果は現在のところ薄いといえる。

2.オフピークに効果ある対策

平日の13時から16時までの電力消費の削減ができることが重要。
照明の削減、空調設定温度のアップ、クールビズなどは実行する自治体や企業はすでに多い。

これに加えて、

・仕事の仕組みに手を入れる
・仕事の環境に手を入れる
・自治体、市民として地域全体の電力消費を下げられる施策には、躊躇せずに電力を使う決断をする

などが必要。

現在の仕事の仕組みや環境を維持しながらオフピークを進めるのはかなり困難な作業になることを理解する。
業務内容や組織を夏期限定で組み替えられる自由度があるかどうかが鍵でもある。
そして自治体の役目として、地域全体として電力消費のオフピークになる施策については躊躇せずに電力を使うことを決断すべきであろう。
これは自治体にしかできぬことである。

3.オフピークに効果の無い、もしくは効果の薄い対策

例としては

・サマータイムの導入
・無鉄砲な打ち水
・街中の噴水の停止
・深夜や早朝の街路灯などの照明の削減

などがある。

業務への負荷が大きい割にオフピーク効果がない、もしくは極めて少ないことはすべきではない。
また合理的な判断で効果が薄いと結論づけられていることもすべきではない。
また、地域的な象徴として見える部分の削減を行うことも、むしろその悪影響を考慮すると得策ではない。
地域の安全や安心の確保に必要な部分も同様である。

4.楽しんでオフピークするための事例

夏期の電力使用量の少なからぬ部分に空調の使用がある。
オフピークが必要な時間帯に、空調を地域内でバラバラに各自の家や仕事場で使っている状況を出来るだけまとめてゆけば結果的に電力使用量は圧縮出来る。
無理せずに、出来るところは楽しんでオフピークに取り組むのも大切なことである。

例えば、

・空調を効かせた公共施設の開放(荒川区など)
・商業施設、商店街などでの集客に冷房や冷たいお茶の提供を活用(市川市)
・高校野球の中継を公民館などを使ってパブリックビューイング
・数家族で集まって一軒のひとつの部屋で空調を効かせて過ごす
・家庭や仕事場でも、皆が集まるなどして空調を入れる部屋を減らす

また業務のピーク時間の回避、休業としては、

・ピーク時の休暇取得の推奨(岐阜県など)
・ピーク時の窓口業務の閉鎖、集約・夕方以降の業務の推奨
・午後半休日やそれに代わる土曜日開庁の設定
・週休3日や秋以降への業務日振り替えの検討
などがある。
暑さ厳しい時間にその仕事をしなければいけないか、という判断がここには必要である。

5.弱者への配慮

むやみな節電は高齢者や乳幼児、病弱者には熱射病その他生死に関わる問題となる。
一般の人々にも体調不良の原因となる恐れもあり、その点で配慮が必要である。
精神論で節電の重要性を説くと、電力が必要な人まで節電を強いられる可能性がある。
あくまで合理的に節電の必要を広めるべきである。

・地域内、もしくは公共施設、企業などで、空調を効かせた部屋を準備しその存在を周知する
・体調不良時などには優先してその部屋を使うよう誘導する
・自宅においても、外出できない高齢者らは空調の使用を躊躇しないよう自治体は指導を行う
・空調の28度設定が室温28度をキープ出来るとは限らず、室温が28度を超える場合には設定温度を下げたり日射量のコントロール、気密の確認などを行うことが必要

などがある。

6.おわりに

これらの内容で市民からの不平や批判が出ることも考えられるが、これまでの地域との関係づくりが出来ているかどうかも節電・オフピークの有効な展開には大切なことである
そして実行するに当たり、自治体トップや組織の柔軟性も問われることになる。
無理な節電による死者や被害者が出ないよう願う限りである。

以上

2011年6月29日水曜日

節電・オフピーク騒動・・・その続き

 世に流布する節電の間違いとオフピークの意味についての、一つ前のエントリーが随分と多くの方に御覧頂いたようで誠に有り難い限り。おそらく皆さんが現在の節電騒動に疑問を感じておいでだったのだろうと勝手に想像をしている。
その後情報を頂いたり、悩ましい事例を見るようになったのでここで追加をしてゆきたい。
節電で公園の水遊びストップ 県内公園、せせらぎ、噴水中止続く(下野新聞)

夏場の電力不足対策として、宇都宮市は管理する15カ所の公園で、水遊びができる人工のせせらぎや噴水を今秋まで中止することを決めた。水の循環やポンプでくみ上げる時の電力使用に配慮した。栃木市内の一部の公園でも、停止や稼働時間を短縮して対応。例年、涼を求める親子連れでにぎわう夏の光景は「節電」で様変わりしている。
噴水のポンプというのはいったいどの程度の電力を食うのか知らないけれど、子供や家族連れが楽しむ公園の水辺の風景を役所の判断で奪わねばならぬほどの切迫した節電なのかとは思ってしまう内容。
他の方からも、「止めやすいところを止めているのでは」という指摘。多分その通りだろう。
確かに街中で目立つ所にあるものを止めるというのは一種のショック療法的ではある。市民に対して精神論に訴えるには公園の噴水を止めるのは効果的なのだろうが、この電力危機は精神論で乗り越えられるほど生易しいものでもない。節電の名の下に、市民のささやかな楽しみを奪うのは得策ではなく、あくまで合理的に判断してゆかねばならない。
・・・噴水のポンプの電力量が分かったら、その分を宇都宮市役所のどこかで節電するくらいはたやすいことだろうと思うのだが。

また別な切り口で、面白い対応も。
「残業部屋」設置で節電へ(NHK)  
夏場の電力不足に備えて、千葉県東金市の市役所は、残業する職員を1か所に集める「残業部屋」を設けて、無駄な電力消費を抑えようという取り組みを進めています。

これは記事を見て流石に「あっぱれ」と思ってしまった内容。勿論これではオフピークには効果はないものの、夕方以降の節電についてはかなりの効果があるだろうし、役所としては残業の減少にもかなり強烈なプレッシャーになる。ある人はツイッター上で「なんか居残り補習みたいで、切ないですね」とコメントしていたが少々侘しい感じも醸し出す。

節電の活動は、悲壮感与える内容ではなかなか賛同は得られない。関係する人々が「にやり」としてしまうような出来方の巧さが必要なのだと思う。つらいからこそ、ちょっとした楽しみとともに節電に取り組めるといいのだが、そういう仕組みづくりが一番苦手なのもお役所の宿命かも知れぬ。

そして現在の大きな問題としてあるのがこれ。
熱中症搬送は前年の5倍超 6月の1週間、消防庁速報値(共同) 
熱中症のため6月20日から26日にかけて病院へ搬送された人は全国で2996人に上ったことが総務省消防庁の速報値で28日分かった。先週の猛暑が原因で、前年同期の5・3倍に当たり、わずか1週間で昨年6月の搬送者数(2276人)を上回った。搬送直後に死亡した人は7人だった。
確実に言えることは、熱中症での犠牲は避けられうる犠牲だということ。ただ、自治体や地域での間違った節電の啓発は、善意で進められるゆえに否定しずらいものでもあり、さらに踏み込んで言えばこれほど罪深いものもない。合理的で科学的な根拠に基づいた施策の展開と、地域的な弱者をどう支援するかを再度自治体には検討をしてもらいたいと願う限り。

2011年6月27日月曜日

間違った節電、正しいオフピーク・・・自治体施策の混乱を見て

世は節電。
どうもこのところ猫も杓子も節電流行りとなっているが、そんな中でこんなお知らせが流れてきた。
7月から9月の区施設の利用について(目黒区)
国が掲げる最大消費電力の削減目標は、企業・家庭ともに一律15パーセントとなっています。区では、夏期の節電対策として、電力需要のピーク時間帯となる午後の時間を中心に、エアコンや照明による電力使用量を削減するため、乳幼児や高齢者を対象とした施設を除く区施設の午後の利用を中止します。
おそらく目黒区には真面目なお役人がいるのだろう。
これをやれば、役所としての電力使用量はかなり減らせる。
しかし自治体としての立場からみると大間違いでもある。
乳幼児高齢者への配慮がみられることから内部でも何らかの検討をしたのだろう。
とはいえ公共施設をある時間閉じるというのは感心しない。

岐阜でも、数日前にこういうニュースが流れた。
サマータイム:8月に池田町が導入 本庁舎などで30分繰り上げ(毎日新聞)
池田町は8月の1カ月間、サマータイムを導入する。本庁舎、教育委員会事務局、保健センター、社会福祉協議会の4カ所で業務を30分繰り上げ、午前8時始業、午後5時終業とする。
産総研も示したように、サマータイムそれ自体には今回の電力危機への効果はない。
その点ではかなり残念な政策でもある。
精神論だとしても、精神論でエネルギー問題を乗り越えようとするのはなかなか難しい。
電力会社も地方自治体も、節電とは言うがなかなかそのコアな課題は説明していない。
問題は電力供給の逼迫する平日午後の早い時間であり、そこで電力使用を抑えれば問題は解決するわけで、業界的にはこれを「オフピーク」と呼ぶ。
これは電車の混雑とか高速道路などでも使われる用語ですな。

何より、世間が節電とこのオフピークを区別せずむやみに電気を使わぬよう告知していることが各所に悪影響を及ぼしている。
真夏の暑い時期、お昼から夕方までの数時間の電力消費を抑えればいいのであって、朝晩や夜中に必要なものまで絞って我慢をすることはない。
むしろ心配しているのはこういう間違った節電が広がることでの乳幼児や高齢者の熱射病などが増えることである。
これで死者が出るようなことになると、これこそ明らかな人災でもある。

こう唸っていたところ、別の自治体では異なるアプローチを発見する。

あらかわ街なか避暑地を実施します(荒川区)
国は、計画停電を特別区では実施しないこととしましたが、電力の供給は依然として見通しが立たっていません。また、夏の暑さで、熱中症にかかってしまう危険もあります。このため、区は、節電を徹底しつつ、特に多くの区民の方々が今夏を健康に過ごせるような対策として「あらかわ街なか避暑地」を実施します。
「あらかわ街なか避暑地」は、ご家庭でのエアコンを止めて公共施設をご利用いただくことで、区全体として節電効果を向上させるとともに、併せて熱中症対策を図るものです。
・・・荒川区、よく頑張ってます(涙。
そう、むやみな節電というのは地域には百害あって一利なし。
地域的に弱者がどうこの節電を乗り切るかを考えてもらいたかった。
その点では公共施設を開放してゆく荒川区の方向は明らかに正しい。

そしてさらに一歩踏み込んだのがココ。
節電避暑地:エアコン切って街に出よう 市川市が認定、官民施設開放(毎日新聞)
市川市は今夏、日中の家庭の節電を促すため、公共施設や民間商業施設を「節電避暑地」に認定し、「涼」を求める市民に開放するキャンペーンを実施する。福島第1原発事故に伴う電力不足の備えと、商店街の活性化を狙った県内初の試み。
自治体としてはほぼ満点の施策といってよい内容。
市川市にはこれは是非とも視察に行かねばならぬと思わせる出来。

実は私もTwitterで、同様のツイートをしており。
@assamtea
いまお家でエアコンつけてる方は、エアコン切って近所のカフェ行ってお茶するだけでも電力消費の削減と紅茶による救済の両方を得られますよ。紅茶党。
お国の一大事であることは確かなわけで、でもやせ我慢は禁物でもあります。
今年の電力危機は、間違った節電と正しいオフピークがあるということは覚えておいて欲しいもの。
そして、必要なところにはお昼であっても電気は使うべきであること。
さらに、その状況は理解しておきつつ自分の負荷を減らしつつこの暑さを乗り切って生活を愉しむことは視野に入れておくのがいいとも思う次第。