2011年1月15日土曜日

メンテナンスという鉱脈

金曜日に名古屋にある日本プラントメンテナンス協会の中部支部にて会議へ参加。
研究要素もあり詳細は避けるが、まあロボット技術をメンテナンス分野に活用してゆこうという企画。
経産省本省の人を中心に地方経産局や連携組織、そして私のように大学関係者。
そして金融機関の人も入った、いわゆる「産官学金」という体制。
自治体関係者が結果的に入っていないのはご愛嬌。

ツイッターなどでも折々で記しているが、ロボット技術活用による地域産業振興は全国的に低調。
その中でこの人々は現状に危機感を持ち動いてきたわけで、ある意味同士。
その対応の仕組みづくりについてプラントメンテナンス協会の中の人らにご賛同いただき連携となった次第。
言うまでもなく様々な製造業分野が低調で長期的には市場縮小が囁かれる中、実はメンテナンス分野は多様な可能性を秘めてもいる。
ロボット技術で飯を食うのなら、メンテナンス分野への参入を検討してはどうかというのが主眼でもあった。
この活動自体はもう3年近く続けており、経産省や幾つかの業界団体との調整を行って一部では以下のように具体的な動きも始まっている。
「知能技術、石油プラントの触媒の抜き出し作業に向け防爆ロボの開発に着手」(ロボナブル)

そうとは言え、勿論解決すべき幾つかの問題があるのだが、そうハードルは高いわけではない。
むしろ技術面よりも、ニューカマーとして前例や因習にとらわれないことこそが大切でもあり。
ここは、専門家のいない新しいフロンティアである。
メンテナンスという鉱脈を前に日本のエンジニア、そして企業が頭を切り替えて対応に走れるかどうかこそが大切な事。
公益性をもった社団法人がその核になるというのも、実は面白い話であり。
産業振興ってのはソーシャルな仕組みづくりのひとつ。

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