2011年1月31日月曜日

市役所や図書館で、電源と無線LANの提供を!

ツイッターのやりとりにて、公共施設での無線LAN提供の話題が出てきた。

http://twitter.com/kuze_takahiro/status/31705598416392192
「これからの時代はそれが常識」と議会側から強く要望しました。 RT @: 犬山市役所は市役所内が無料の公衆無線LANを配備してますが、理由があるのでしょうか?市民が市役所に足を運んでほしいということなのでしょうか?東海地方では、郡上市役所ともう1、2…
犬山は中部地方の中ではこういうことには先進的な、大変恵まれた地域である。
岐阜県内では郡上市が同様の活動を進めている。
「郡上市フリースポット」

しかし岐阜市内では商工会議所にフリースポットがある程度。
役所で率先して無線LANの提供をしている話は余り聞かず。
各務原や大垣でも同様である。
県有施設でも一部公衆無線LANが入っている程度。
果たして市役所の設備として無線LANは必要なものなのかどうか。
自治体サービスとして提供するものかどうかというところなのだろう。

そしてもう一つ大事なこと。
電源の問題がある。
昨年来、佐々木俊尚氏の著作「仕事するのにオフィスはいらない」で扱われたノマドワーカーで話題になったように、オフィスにとらわれず自由なスタイルと場所で仕事をする人々が脚光を浴びるようになった。



PCでネット接続すれば場所はどこで働こうがいいわけである。
では、そういう人々は街中でどこに行くのか。
実際にはノマドワーカーというより実際には「電源難民」の様相が強い。
バッテリー切れ寸前のノートPC抱え、どこかで電源を確保したいと思っても地方都市ではなかなかコンセント一つ借りるのも難しかったりする。
ファーストフード店に入ったところで、電源を貸してくれるという保証もない。
日々日本のどこかに電源を、無線LANを探し求めて歩く人々が多数いるのだ。

世に「電源カフェ」なるサイトがある。
そのサイトには日々全国の電源を貸してくれるカフェの情報が集まってくる。
今は電源、そして無線LANがどこにあるかを同類の人々が情報共有しつつ何とかノマドワーカーは活動しているのでもある。

その人々を、どう地域につなぎとめるか。 そしてそのノマドワーカーの拠点を地域が提供することが出来たならどうか。
無料とは言わぬ。
小額であればコストも払ってもいいというであろう。
市役所のホールの片隅や、図書館のエントランスに僅かなスペースでもいいので電源と無線LANを提供してもらうことは出来ぬものかと考える。

繰り返すが、犬山のような事例は現状では恵まれているといえる。
一般的な地方都市では,この実現にはノマドワーカー自体が声を上げねばいけないだろうし、何よりそういうものが地域の機能として必要なのだと市民に理解してもらう必要がある。
仕事の仕方が変わっていることは上記の佐々木さんの本を読んでもらうにして、そのための環境整備がノマドワーカーを呼び込む仕掛けにもなるのだ。

勿論、いろいろな反発もあるだろう。
ここは勝手に電源を使うと「電源泥棒」として警察のご厄介になる国である。
役所が無線LAN提供して、中学生がエッチなサイトでも見てたらどうするのかという心配の向きもおいでだろう。
そういうことをひとつひとつ挙げて、だから提供は止めましょうというのが一番楽。
いやそうではなく、どうやって新たな能力ある人々を繋ぎ止めるのかを考えてゆきませんかというのがこの趣旨であり。
何かを考えている市役所であれば、取り組んでみてもいい仕掛けだろう。
役所でトイレを借りるがごとく、電源や無線LANにアクセスできるようになると、役所の姿も変わってゆくと思うのだが。

1 件のコメント:

greencitty6969 さんのコメント...

視聴覚障害者などマイパソコンが使用でないと生活できない立場もいることをここに記載させていただきます 賛成