2011年1月21日金曜日

ほぼ素人によるubuntu導入についての使い具合(効果には個人差があります)

年明けの暇な時期に、自宅のポンコツデスクトップPCのOSをWinXPからubuntuにした。
ubuntuはご存知Linuxのラインナップで、まあ素人も使い易いUnix系OSということのよう。

・・・よう、というのは私にとってはUnixはほぼ素人も同然。
大学院に上がる頃から必要に迫られてユーザーとしては関わっていたものの、なんちゃって理系としては正直逃げ回って最低限のコマンドを打ち込む程度だった部類。
FreeBSDなどが流行る際にも横目で眺めつつWIndowsを使い続けてきた。
修士論文を書くときにMacの不具合に苦しめられる中で研究室で唯一Win95を使った者としては当然の流れとも言えるのだが。

ただ昨年あたりから再度Unix系OSのブームらしきものが起こってきたのかなと。
週刊アスキーがubuntu特集を組んだのも大きかった。
これなら何とかできるかな、と思わせるだけの内容。
そして経費節減というところもある。
OS購入してオフィスソフト入れて、というところへの僅かな疑問。
実は数年前にためしにフリーのオフィスソフトであるOpenOfficeをWinXPに入れて試してみたが、互換性についての問題が見えてきたため放置してそのままになっていた。
ubuntuは標準でOpenOfficeが入っているため解決にもなるかなと考えたところもある。

さて、BIOSを切り替え以前ダウンロードしてあったOSをCD-Rに焼いてあったのでそれを読み込ませる。
何事も無く起動画面が立ち上がりインストール。
あっけないほど簡単であった(OSをネットから落としてCD-Rに焼く作業はちと面倒だったのだが)。
立ち上がり、そしてシャットダウンのそれぞれがまずは超速。
ご老体ノートPCの亀の歩みとは比較にならぬ快適さ。
これだけでも入れ替えた甲斐があったというもの。

ネット接続で、自宅のADSLを試してみる。
フレッツ用(うちはNTT西日本のADSLである)のアプリに入力するのと同じ程度の手間で接続。
が、最初の設定だと何故か繋がらぬサイトがある・・・傍目にはその繋がる繋がらぬの法則性が分からず悩む。
ここでノートPCでちまちまと検索しながら進むことに。
どうもubuntuでは、MTUの設定がデフォルトだと値が大きすぎるらしい(この辺り分からぬ方は飛ばしてくださいw)。
てことで、コンソール開いて久々のコマンド入力で恐る恐る数値を変えてみる。

$ sudo ifconfig ppp0 mtu 1450

・・・繋がった。
というところにたどり着くまで1時間半。
恒常的に数値を変えられるらしいが、何故かネット上の指示通りしてもシャットダウンすると戻る。
なのでネットに繋ぐたび上記を打ち込んでおりこれを乗り越えるのが課題というお恥ずかしい状況。
まあ繋がるようになったのでとりあえずはいいんだけども。

日頃使ってきたDropboxはアプリとして追加出来、Evernoteはデフォルトでインストール済みのFireFoxのアドオンとして追加。
追加の方法が当然だがWinとは異なって右往左往はするが、慣れてしまえば問題なく。
何より、Winでは高速マシンを使っても動きが鈍かったEvernoteがきびきび動き始めたのは驚いた。
ubuntuの魅力はOSの軽さとはよく聞いたがこういうことかと腑に落ちる。
OpenOfficeも、Dropbox経由でワードの既存ファイルを開いてみるが、さほど問題なく。
最近はテキストベースでのやりとりが自分の作業では増えてきたので、どうしてもマイクロソフトのワードで開かねばならぬという場合は本当のフィニッシュ原稿だけとなり。
Powerpointだけは前評判で結構厳しいとも聞いていたのだが、ノートPCはパワポは生かしているので、講演やプレゼン、学校の授業でもそちらを活用しつつと作業を分ければ良いのだろう。

FireFoxでのネット閲覧も快適。
速度も早いし、これまでの画面とも遜色なく。
pdfを開くのも速い速い(これはFFとは関係ないんだろうが)。
ただまだ一部のネットラジオなどのストリーミングでは音が出なかったりするが、これも情報を集めれば対処は可能のようであり。
電器屋に並ぶ商品ではなくフリーのOSのこと、この程度は自分で何とかせねばいけないのだろう。

考えてみると、クラウド時代になるとOSへ依存するというよりもそれらを乗り越えたサービスが流行るわけだからubuntuだろうがWinだろうが、あまり関係は無いというところもある。
ブラウザが使えDropboxとEvernoteが動きOpenOfficeが使えれば日常はなんとかなるわけで。
最近は映像関係の仕事もしなくなっているが、もし来たら来たで別に編集用のいいPCを準備すればいいだけのことでもある。
必要でないところに高スペックのマシンを抱え込んでもしょうがない。

まとめてみると、ちょっとPCに詳しい程度の人であれば、ubuntuは導入可能。
分からないことがあればネットで調べる。
そのくらいで無問題。
大学などでubuntuの一斉導入を始めているところがあるのも分かる気がした。
これまでのWin程度のサービスが必要という人は素直にWinを使い続ければいい。

自由度が増したという点での楽しさが訪れたというのがubuntu導入での私の感想。
クラウドさまさまである。

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